若いときには、気にしない方が多いですが、ある程度の年齢になると体のあちこちに違和感が増えていき、健康のことを考えるようになりますよね。
そして、健康のことを考えると病気になったら・・などと、将来が不安になることがあると思います。
そんな不安を解消してくれるモノと言えば「保険」ではないでしょうか?
私も若い頃には、あまり健康のことを考えることもなかったので、保険のことを考えることはありませんでしたが、ある程度の年齢になると保険のことを考えるようになりました。
私ごとですが、最近、少し体調が悪くて、もしかしたら「がん」かも?と思い、病院に行きました。
検査した結果、がんではなかったのですが、いろいろと先のことが心配になり、がん保険のことが気になりだしたのです。
ある程度の年齢になると、多くの方が、もしものときのことを考えて保険のことを考えたことがあると思います。
家族がいる方は、生命保険や医療保険などに加入していると思いますが、きちんと考えて加入しているでしょうか?
そして、保険でも「がん保険」のことを考えたことがあるでしょうか?
生命保険や医療保険に加入しているけどがん保険に加入していないという方も多くいると思います。
そんな方は、がん保険に入ろうと思ったことがあるでしょうか?がん保険に入るべきなのでしょうか?
がん保険のことを学んでみませんか?
〇がん保険に入るべき理由はある?!
基本、保険とは、万が一のことを考えた金融商品であり、自分と家族を経済的に守るためのモノです。
もしも運悪くがんになってしまった場合ですが、治療が長引いてしまうことが多いので、ご自身とご家族が受ける経済的負担をカバーする必要があります。
そんなときに役立つのが「がん保険」なのです。
だから、いざという時のためにがん保険という保障を備える必要性はあるといえるのですね。
しかし、医療保険でも十分な保障がありますので、保険に加入する際の優先順位は、まず生命保険や医療保険、次にがん保険という感じだと思います。
では、次にがん保険のメリットとデメリットを知ってみましょう。
☆がん保険のメリットとデメリット
何事も良いところがあれば、悪いところがあります。
だから、がん保険もメリットもあれば、デメリットもあるのですね。
〇がん保険に加入した場合のメリット
がんなどの大きな病気になったときに心配になるのは、痛い・辛い・怖いなどもありますが、治療費や仕事ができなくなって収入が減るという金銭的な不安も大きいですよね。
痛い・辛い・怖いは、保険では解消することはできませんが、金銭的な不安であれば、保険で解消することができるのです。
がん保険では「診断給付金」という、がんと診断確定されたときに保険金を受け取れる仕組みがあり、がんになると、ある程度まとまった給付金を受け取ることができます。
だから、がん保険に加入しておくと、給付金によってひとまずの生活は保障されますので、金銭面での不安を解消することができるのですね。
家族を養っている方の場合、がんと診断された時のショックは相当なものでしょう。「子供たちの養育費を切り崩さなければいけないのか?」「治療にはいくらかかるのか?」といった不安が襲ってくるかもしれません。
まとまったお金を受け取れることで、今すぐ緊急事態になるといったことは避けられますね。
ちなみに、診断給付金は、保険会社によって受け取れる金額は変わりますが、100万円〜200万円程度が多いです。
そして、普通の医療保険とは違い、がん保険の場合は、基本、入院給付金の支払い限度日数がありません。
だから、がん保険に加入しておけば、がんの治療で入院や通院が長期化した場合でも安心して治療に専念することができるのです。
また、がんの治療方法を考えるときに手術ではなく通院をしてじっくり治療するといった選択もとることができるのです。
他にも、「収入保障型」のがん保険であれば、がんと診断確定された場合、診断給付金のような一時的なものではなく年金のように継続的にお金を受け取ることもできます。
だから、がん保険の最大のメリットは、金銭的な不安を解消してくれるということですね。
〇がん保険に加入した場合のデメリット
がん保険に加入した場合、保険料を払う必要がありますが、いくら保険料を払っても、がんに
ならなければ支払った保険料は返ってきません。
だから、がんにならないことは良いことなのですが、がんにならなければ保険料は無駄になってしまうのですね。
また、医療保険に加入していれば、医療保険のみでもがんになった際の治療費の保障はしてくれるので、無理にがん保険に加入する必要はない場合もあります。
最低限の保障で構わないという方は、医療保険のみでも十分な場合もあるのですね。
また、がん保険の保障の「診断給付金」の支払いが1回のみの場合は、がんが再発したときには診断給付金を受け取ることはできませんので、医療保険との大きな違いがなくなる場合があります。
がん保険のメリットとデメリットを少しは理解していただけたでしょうか。
そして、多くの方が気になることは、がんになったときにどれぐらいの費用が必要になるかではないでしょうか。
実際にがんになった場合に必要な費用を知って保険で備えるべきなのかを考えることも大切なので、がんになったときの費用について知ってみましょう。
〇がんになればいろいろと費用がかかる?
がんになれば治療をする必要がありますので、医療費がかかります。
しかし、日本には公的医療保険がありますので、会社勤めの人は会社の健康保険に加入しますし、自営業者なら国民健康保険に加入することになります。
だから、日本では、この保険制度のおかげで、病気になったときの負担は、基本的に3割負担で済みます。
さらに治療費がかさむ場合には、高額療養費制度という制度を使うことができますので、70歳未満で月収28万~50万円の人の場合であれば、1カ月の自己負担限度額は9万円以内なのです。
だから、がん治療に必要な自己負担の総額は、公的保険が適用されない自由診療などを含めても、100万円以内に収まることがほとんどです。
しかし、がんになった場合には医療費だけが必要になるわけではありません。
がんの治療中の医療費以外にかかる費用としては、差額ベッド代、かつら代、リハビリ代、入院中の食事代などがあります。
また、入院の際に自分で個室や2人部屋などの特別な病室を希望した場合、差額ベッド代がかかり、大部屋の入院料との差額は完全に自己負担となるのです。
そして、がんの治療の副作用などで頭髪が抜けた場合には、帽子やかつらを購入することがありますがそれは自己負担です。
さらに、健康保険が使えない先進医療を受ける場合は自己負担です。
「がんになったときに先進医療を受けるには数百万円のお金がかかるから、先進医療も保障されるがん保険に入った方がいい」、といったセールストークを耳にすることがあるかもしれません。
しかし、先進医療とは効果があるかどうかが証明できていない治療法であり、実際に先進治療がおこなわれることは、ほとんどありません。
だから、先進医療のためにがん保険に加入しても無駄になる可能性が高いのですね。
では、現在の自分にとって「がん保険」が必要なのか?不必要なのか?について考えてみましょう。
〇がん保険が不要な方もいるかも?!がん保険が必要・不要?!
テレビなどで聞いたことがある方も多いと思いますが、「2人に1人はがんにかかる」という言葉。
この言葉だけ聞くと、がんになる可能性が高いと感じると思いますが、これはがんになる可能性が高くなる高齢者を含めた数字なので、ある程度の年齢であれば、多くの方はがんになっていません。
例えば40歳の男性が10年以内にがんにかかる確率は2%にすぎないとのことです。
40歳の男性の場合は、10年以内に100人に2人の人しか、がんにかからないのです。
そして、がんはお金がかかる病気というイメージを持っている方も多いと思います。
実際に、がんになれば手術、抗がん剤治療など、費用がかさむこともありますし、仕事ができないで収入が減ることもあります。
しかし、高額療養費で1カ月の医療費の自己負担には上限がありますし、末期になると介護保険が利用できる場合もあります。
そして、普通の医療保険に加入しておけば、がんになったときでも、医療保険のみでもある程度の保障を受けることができます。
だから、無理にがん保険に加入する必要がないともいえるのです。
がん保険が必要か不必要かの判断をするポイントを考えてみましょう。
・貯蓄が十分にあるのか?
貯蓄が十分にあれば、無駄になる可能性の高いがん保険に無理に加入する必要はないかもしれません。
がん保険に加入する大きなメリットとしては「診断給付金」を受け取れることですが、貯蓄があれば診断給付金がなくても対処できますよね。
そして、がんになった場合の入院や通院にかかる費用に備えたいといった方は、医療保険のみで十分な場合が多いのですよ。
・家族がいる?子どもがいる?
一人身であれば、医療保険で十分かもしれませんし、そこまで備える必要がないかもしれませんが、家族を養っている場合は、それなりの責任がありますので、保障が充実しているがん保険に加入する必要があるかもしれません。
家族構成などによって、がん保険が必要・不必要を判断することができるのですね。
・保険料を払える余裕があるのか?
毎月支払う保険料ってバカにならないですよね。
そして、生命保険や医療保険に加入している方が、新たにがん保険に加入する場合、毎月支払う保険料はさらに増加します。
いくら不安だからといって自分の家計を圧迫するほど保険に加入するのは本末転倒ですね。
基本、保険商品はそもそも、不安を取り除くためのものですから、「保険料を毎月支払っていける?」といった状態の場合は加入をおすすめしません。
不安を取り除くために保険に加入して、保険料で不安を抱えていたら本末転倒ですね。
・何のために保険に加入するのか?
何のために保険に加入するのか?本当に必要な保険なのかを理解しないでがん保険に加入しても、無駄な保険になる可能性が高いですよ。
がん保険の場合は、医療保険とは違ってがん以外の病気には役立ちません。
だから、がん保険をきちんと理解して加入しなければ意味の無い保険になることもあるのです。
このようなことを加味して、自分の現状を客観的に考えることで、がん保険の必要性を検討することができるのですね。
そして、内容を理解しないでがん保険に加入した場合は、実際にがんになって治療するときに自分が思っている十分な保障がされなかったり、他の医療保険だけで保障が十分だったりという場合もあります。
だから、がん保険に加入する必要性を感じて加入する場合は、がん保険と医療保険との違いはなんなのか?がん保険はどのような保障を備えているのか?自分はどんな保障が欲しいのか?など、がん保険の内容を理解することが大切ですよ。
自分の現状や家族構成などを考えないで、無理に高額な保険に入るのは、無駄になる可能性が高くなりますし、内容を理解せずにがん保険に加入しても保障内容が不十分ということもあるかもしれません。
捉え方によっては、がんにならずに保険代が無駄になることは悪いことではないのですが、あまりにも無駄が多すぎるのは問題ですよね。
また、保険料が安くても、がん保険の保障内容が不十分であれば、もしものときに後悔することになるかもしれません。
だから、がん保険の内容をきちんと理解して、自分にあった保険内容のモノを選ぶべきなのですね。