秋と言えば「食欲の秋」だと私は勝手に思っているため、秋になるとキノコが食べたくなってしまいます。
スーパーマーケットでキノコを購入してもいいのですが、スーパーマーケットで販売しているキノコのほとんどは、栽培された物であり、天然の新鮮なキノコが食べたいという人もいるでしょう。
私も、キノコ狩りをして新鮮なキノコを、炭火で焼いて醤油をつけて食べたいところですが、キノコ狩りに行ったことはありません。
そんな私が勝手に憧れているキノコ狩りですが、調べてみるとかなり危険かもしれないのです。
だから、キノコ狩りを行うときには、かなり注意して行う必要性があります。
〇食べられるキノコは1割以下?!
秋の味覚であるキノコは、山に行くと意外と簡単に見つけることができるのですが、山に生えているキノコの9割は毒キノコと言われています。
日本には5000種類ほどのキノコが生息していると言われ、そのうち名前がついているキノコが2000種類程度で、食べられるキノコが300種類と言われています。
キノコの種類によって毒に違いがあるので、お腹を壊す程度の毒キノコもあれば、毒性が高く死に至るようなキノコが50種類も存在しています。
そして、毒キノコは食べたら危険な物という認識だと思いますが、カエンタケというキノコは、触るだけでも、手がただれるといった皮膚の炎症を引き起こすことがあります。
キノコを適当にとって食べるようなことをする人はいないと思いますが、毒キノコの方が多いのでキノコ狩りには注意が必要なのですね。
また、ほとんどのキノコが食用か有毒か調べられていないので、実際に採取して食べることができるキノコは非常に少ないのです。
キノコ狩りをしようと考える場合は、キノコの知識がある人と一緒に山に入るようにしましょう。
図鑑などを見て適当に取ったキノコは、毒キノコの可能性が高く、見た目で有毒キノコか、無毒のキノコを判断することは簡単にはできません。
私たちが、一般的に食用するキノコの見た目が良いのは、見た目が良くないキノコだと購入されないためです。
真っ赤なキノコで食べられなさそうなキノコであっても、食用として食べることができる物もあります。
キノコは見た目だけで判断できないのです。
〇食用キノコに見える毒キノコが存在する?!
毒キノコか食用キノコなのか判断するために、キノコの本を購入してキノコ狩りをする人もいるかもしれません。
しかし、キノコの見た目は個体によって大きく違いがあるため、本でキノコの種類を判断するのは難しいとされています。
そして、食用キノコとよく似た、毒キノコもあるので、素人が本だけで判断しては絶対にいけません。
食用キノコと毒キノコを、長年キノコ狩りをしていた人でも間違うことがあり、販売していたキノコに毒キノコが混じって問題になることもあります。
キノコ狩りの名人が、毒キノコを見分けることができないこともありますので、素人が毒キノコを確実に判断することはできません。
場合によっては、毒性の高いキノコを収穫して家で食べて死ぬこともあります。
〇食べられるキノコも生では危険!
キノコ狩りに行って新鮮なキノコを収穫すると、新鮮なのでそのまま生キノコを食べてみたいと考えることもあるかもしれません。
キノコの種類によっては、生で食べることもできるのですが、一般的に食用とされているキノコであっても、生では毒性があることもあるのです。
例えば、私たちが最もよく食べると思われるシイタケも、生で食べるとシイタケ皮膚炎を発症する場合があります。
シイタケは食用キノコと販売されているので、生で食べたからと言って死ぬわけではありませんが、生でシイタケを食べると全身に赤い発疹がでることがあるのです。
他の食用キノコにも言えることで、生でキノコを食べると、食用キノコであっても食中毒を起こしてしまうことがあります。
いくら、新鮮な採れたてキノコであっても、必ず加熱してからキノコを食べるようにしましょう。
特に、山で取れたキノコには、細菌や虫などが付着していることがありますので、加熱が必要になります。
秋になったら、行きたいキノコ狩りですが、キノコ狩りには危険性もありますので、十分に注意して、キノコ狩りを行うようにしましょう。
○キノコの知識を身に付けることができるサイト
このようなサイトでキノコのことを学ぶことができますが、やはりキノコ狩りは素人が簡単にしては危険です。
だから、キノコ狩りをする場合は、専門家の同行があるツアーに参加した方がいいと思います。
そして、都道府県によっては、保健所でキノコの選別をしてくれるところもあるようなので、そのようなサービスを利用してみるのもいいと思います。